スポーツ中にコーチや監督から、こんなことを言われたことありませんか?
◯◯の動きを意識しろ!もっと◯◯を意識しろ!
今日は極端な言い方をしますが、これってものすごい間違いなんですよね。
運動学習理論という考え方をベースなので、そこんとこよろしく。
まず、アスリートの競技での成功は
試合で良いパフォーマンスを出すことなんですね。
要は練習したことを結果に反映させることです。
状況判断や、相手への対応、ボールに反応したりしなきゃいけないんですよね。
練習したことを意識しなければできないようでは、ダメなんです。
そんなものは技術ではないという考えの方が良いでしょうね。
これは僕が一般の方にボディワークセッションをしている時も同じです。
例えば、腰痛や肩こりが姿勢の問題であったとします。
その姿勢を矯正できるようにエクササイズします。
そして正しい姿勢に戻して、症状を緩和させたいんですが、日常生活で姿勢なんてずっと意識できないので、最終的にそれが無意識に、つまり自動的にできるようすることがゴールなんです。
もしこれを見ているアスリートが、練習をしている技術を試合で発揮したいなら、その技術を無意識にできるまで持ってかなければなりません。
関連記事
アスリートが競技力を高めたいなら、運動学習理論を知ろう。http://blog.takashi0210.com/athlete/
上記の記事にも書いているんですが、もう少しわかりやすく書いて見ます。
アスリートが技術を習得するまでには、3つの段階があります。
認知 → 連合 → 自動化
①認知段階
新しい技術を練習し始めた時、その動きに一貫性がなく、効率も悪い段階ですね。
さすがにこの段階では、試合でできるとは思わない人がほとんどでしょう。
要は動きが全くできないか、たまにできるか、正解の動きの感覚がわからず、コーチからフィードバックしてもらわなければならない状態です。
脳は、運動に関する情報収集や処理を行っています。
②連合段階
新しいスキルが8割くらいの確率で再現でき、しかも、微妙なコントロールもできるようになります。
自分で正解不正解も感じることができます。
「あ、この感覚だ!」
「んー、今の動きは違うな。」
など、自分の身体意識の中で動きを確認することができます。
この段階では、更に正確性やスピードを向上させることが重要です。
ここが落とし穴!!
多くのアスリートはここで、習得した!!と勘違いして、反復練習や、工夫をやめてしまいます。
で、試合で発揮されないんです。
そこから更に反復や精度を徹底的に磨きましょう!!
まだ集中してないとできない程度です。
③自動化段階
集中していなくてもできる
目をつぶっていてもできる
意識しなくてもできる
体が勝手に動いている
ような段階です。
まさしく自動化です。
ここまで来て始めて試合で発揮することができます。
逆にここまでしないと勿体無いんです。
練習すればこの域に達するのに、連合段階で勘違いして、練習をやめてしまう。
自動化段階までくれば、試合ではかなりの集中力を戦術や状況判断、相手の動きに使うことができます。
自分の体の動きによるスキルは、自動化段階まで磨き上げましょう。
まとめ
反復練習の大切さがわかると思います。
また、関連記事を読めばその自動化をするために、反復以外の方法も書いてあるのでぜひ読んで見てください。
[編集後記]
今日は大蔵海岸でのセッション、最高でした。
[娘日記]タンタンのハンカチという絵本をずっと読んでます。笑
ストーリがー面白い。
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