前回の記事でもあったように、選手を指導育成する上で
・何でもかんでも教える
・自分の考えと違ったら怒る
・結果論のみで怒る
・選手の話を聞かない(意図を理解しない)
というスタンスでは、これからの世界で活躍する選手を生み出す可能性が減ってしまいます。
本来、大成するはずだった選手の可能性を狭めたり、不幸にもそれによって全てにおいて自信をなくしてしまうようなことも考えられます。
指導者は本来、その競技はもちろん、その後の人生も考えて選手の指導に当たる方が良いと思います。
正解なんてないかもしれませんし、指導者の影響だけで人生が変わるはずがないと思われるかもしれませんが、それくらいの気持ちで指導していくことが大切だと思います。
今回は、指導者にとって最も重要なテクニックである
2種類の「キューイング(声かけ)」について紹介します。
Contents
インターナルキューとは
インターナルキューとは、身体の内面に意識を向けた指導方法です。
特に、体のことを勉強したり、ネットでいろいろな情報収集をしている指導者に多いのですが。
「もっと膝を曲げて!」
「手首を返せ!」
「肘が下がってる!」
「もっとお腹に力を入れろ!」
「お尻の力で押せ!」
など、1つの関節や筋肉、部位を意識させるようなキューイングです。
これは、ダメとは言いませんが、状況によります。
例えば、怪我をした後に特定の部位の筋肉が弱体化している場合などは、このようなキューイングが適しています。
実際に筋肉の動きをより鮮明に感じながら体を動かすことができるからです。
しかし、実際のスポーツでは1つの筋肉や関節が動いて、競技をやっているわけではありません。
インターナルキューで1つの部位に意識をおくような、競技動作指導をしていると、たちまち全体がぎこちなくなったり、一見良い動作を身につけられたとしても本番でのプレッシャーの中それを発揮することができなくなる可能性もあります。
無意識な動作に転移したとしても、特定の部位が過剰に働いた状態で無意識化していると能力が低下してしまう可能性があります。
エクスターナルキューとは
実施者が特定の意識を持たずに、身体をコントロールするような声かけのことです。
例えば、
ランニング時に股関節の伸展を意識して欲しければ、
「地面を力強く押すイメージで!」
といったように、
身体の外や、目的に意識をおくような声かけをすることです。
スポーツの動作は
意識してその動きを行わせるより、ある目的、目標を達成しようとする際に無意識的にその動作が行われることの方が価値が高いのです。
何しろ、自分の動きではなく、状況判断や、ボールなどの道具、相手の行動などに対応して動いていくことが重要だからです。
自分の動作に関しては少しでも無意識でできることが多ければ、その分他のことに集中することができるからです。
まとめ
全てエクスターナルキューでまかなうことはできませんが、以外とインターナルキューが多いです。
特に真面目な指導者や知識がある人ほど、特定の部位に意識を持たせるインターナルキューを使いがちです。
各動作にはそれぞれポイントとなる部位や筋肉があることは確かです。だからと言って、それを意識させていいのかというとそうではありません。
良い指導者は、
正しい動きを全て伝える声かけ
ではなく
正しい動きが意識せずできるようになる声かけ
ができることではないかな?と思います。
「編集後記」
昨日は急遽、義妹夫婦が家に。
楽しい宴会ができてよかった^ー^
ゴールデンウィークの楽しみも増えたし。
「娘日記」
少し夜更かし、朝も早く起きて機嫌が悪い^ー^;
大泣き&大暴れ
2歳ですが、こんな力強いんか??
ちょっと怖い。。笑
負けそう。。
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