20代前半、トレーナーとして活動し始め、それなりに仕事をいただけるようになった時。
先輩や学生時代の先生と話をしている時に、
『せっかく好きなことをやっているのだから、一生懸命やりますが、この仕事は僕にとっては趣味です!』
と言い続けていて、色んな方からお叱りを受けました。
※和歌山アドベンチャーワールドにて iPhone6s
どこからも誰からもオファーがなくなれば、潔くこの仕事を辞めるつもりです。
しかし、『この仕事は趣味』という考えは今も変わりありません。
私は、これを言って干されましたが、逆に疑問の方が多かったことを覚えています。
①トレーナーの専門学校を卒業しても、トレーナーになれない現実。
アスレティックトレーナーになるために専門学校に入学しても、それで生計を立てられるのは一握りです。
生計を立てられたとしても、正社員で終身雇用なんて皆無に等しいです。
高卒で何も知らない若者が、アスレティックトレーナーを夢見て学校に入ったものの、なれる確率も低い、なれたとしても将来どうなるかわからない。
そんな状態なんです。
私は運よくアスレティックトレーナーとしてスポーツ選手に関わる事ができましたが、かなりの低賃金、長時間労働で楽しんではいましたが疲弊していました。
そんな状態でも、
『とにかく経験だ』
『若いうちは苦労しろ』など…
そんなアドバイスばかりでした。
具体的な道を示してくれる人は全くいませんでした。
おそらく具体的なアドバイスができないのでしょう。
誰にもわからないし、私を叱ったり干したりしている人たちも悩んでいたからで、具体的な方法がわからないからだと思います。
とにかく一生懸命勉強と経験を積んで、楽しんで、自分が納得できることをやる。それがダメなら、また違う仕事をすればいい。何度でもやり直せる。
そう教えてあげる方が、良いのではないでしょうか。
この世界は厳しいぞ〜
食っていけないぞ〜
でも頑張れよ〜
と言って学生の不安を煽る人も多いような気がします。
②趣味=もしお金がなくてもやりたい事。
『趣味』と言って、怒っている人たちは、おそらく『楽』をしたり、『いい加減に』にやるということと捉えていたのでしょう。
もしくは、自分が苦しんでいるから、楽しんでいる人が許せないのかもしれません。
しかし、『趣味』だという方が、褒められるべきです。
みなさん、今の趣味はお金をもらうためにやっていますか?
趣味だからこそ本気でやる人の方も多いです。
収入がなくてもやりますよね?
逆にお金をかけている方もいるでしょう。
それくらいやりたい事なんです。
『この仕事は趣味にもしたくないし、やりたくもない、お金をもらえるからやるんだ』
と言っている人は信用できません。
趣味が転じて仕事になり、成功している人などこの世にたくさんいます。
③頑張る、苦しむ、真面目にやる。ではなく、役に立っているか
頑張って、苦しんで、真面目に取り組んでこそお金をもらえるといった感覚の人が、トレーナーの大先輩に多かったのではないでしょうか。
根本的に間違っていると思います。
まず、プロスポーツの世界で頑張っているからお金がもらえる人なんていません。
結果です、
どれだけ勝利に貢献しているか、ファンを魅了するプレーができるかということにあります。
それを近くで支えているトレーナーが理解していないということになります。
趣味だろうが、遊びだろうが、そんなことに怒っている暇があったら「役に立つことを」考えるべきです。
そして、それを学生に教えてあげてください。
現に頑張って勉強しているのに、トレーナーになれない学生、トレーナーになれたけど将来に不安を抱えていたり、日々に忙殺されているトレーナーに、頑張ることだけが全てじゃないと言える存在の方が必要なのではないでしょうか。
自己犠牲の上に選手をサポートして、果たして幸せになれるのか?
家族ができたとして、その家族は幸せなのか?
それがプロフェッショナルなトレーナーなのだとしたら、そんなこだわり捨ててしまえば良いと考えています。
そこが疑問でなりませんでした。
まとめ
この仕事が好きだからこそ、『趣味』であることは変わりません。
それが役に立ち、提示する金額に価値があると感じていただけるなら、収入になりますし、役に立っていないのであれば別で収入を得て、トレーナー活動をするのもありです。
もちろん、好きじゃないけど、役に立てるなら良いのかもしれません。
[編集後記]
睡眠時間が減っています。
時間管理がおろそかになっている証拠でしょう。
反省し、仕事を早く切り上げます。
[娘日記]
朝はいつも機嫌が悪いです。
早起きさせて、一回外で遊ばせるのもありかな?
と考えています。
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