はじめに
アスレティックトレーナーの役割として
- アスリートの競技パフォーマンスを向上する。
- アスリートの怪我からの復帰をサポートする。
というものがあります。
一般クライアントに対する運動指導にもその経験を活用することで、他のパーソナルトレーナーと差別化をすることができます。
そして、アスレティックトレーナーの突出した技術として、
運動機能とそれに伴う障害(痛みや機能不全)の評価
をできることにあります。
というか、そうならなければならないのかな?と感じています。
その評価をどのような手順で、どのくらい明確にできるか?というのがかなり大切で、たくさんの方法があります。
今回は
- 力学的ストレスの明確化(どの動きで痛いのか?)
- 解剖学的評価(どこが痛いのか?)
- 運動学的評価(なぜ痛いのか?)
という、基礎的な評価の考え方とステップを解説していきます。
①力学的ストレスの明確化(どの動きで痛い?)
痛みがある部分に、どんな力が加わって痛いのか?
という事を明確にする必要があります。
力学的ストレスを識別する知識が必要になります。
圧縮ストレス
組織に圧力が加わる事で発生するストレスです。
膝であれば軟骨や半月板、脊柱であれば椎間板などがクッションの役割をして、この圧縮ストレスを緩和してくれてるんですね。
要は押しつぶされるようなストレスのことを言います。
伸張ストレス
圧縮の反対は、伸張。
言葉通り、組織が引き伸ばされた時に起こるストレスです。
腱や靭帯損傷、筋肉の断裂などがその代表例でしょう。
剪断ストレス
組織が引き裂くようなストレスであり、回旋が加わる時のストレス。
摩擦ストレス
身体の組織が運動を起こす時、腱と骨や腱鞘が擦れ合う時のストレスです。
腱鞘炎というのはその代表例です。
②解剖学的評価(どこが痛い?)
これは解剖学的知識と視診と触診技術が必要になります。
骨部位
骨の名前や場所はもちろんですが、筋肉や腱の付着部なども理解している必要があります。
筋肉
起始・停止は隣接筋との間(筋隙)、繊維の方向なども理解しておきます。
直接的な触診だけでなく、ストレッチによる筋性の抵抗感を感じるというのも重要になります。
靭帯
感触を感じにくい部位なので、より繊細な触診技術。
緊張を確認するためにストレステストを用います。これを正確に行うためには間接運動(転がり滑り運動)についても理解しておく必要があります。
③運動学的評価(なぜ痛い?)
動作のバイオメカニクス(生体力学)と関節運動についての理解が必要です。
ここはアスレティックトレーナーとして、最も得意な分野でなければならないし強みです。
筋肉や関節の運動、基礎的な物理学を理解しておきましょう。
それを踏まえて、姿勢や動きの変化によって各関節にかかる力がどのように変化するのか?など
身体の動き+力学
融合させた考え方ができることが大切でしょう。
まとめ
上記3つの分野をそれぞれをまずはしっかり理解する。
そして反復して頭に叩き込んでいくことが大切です。
それを実際の身体にアプローチできるように実技に落とし込む、さらに現場でできるように落とし込む。
最終的にはクライアントのバックグラウンドに合わせて指導するという、いろんな要素が絡み合ってきます。
ほなの。
参考:運動機能障害の「なぜ」?がわかる
[編集後記]インスタント冷やし塩ラーメンを初めて食べた。
うますぎる!!
この夏はこれで決まりですね。笑
[娘日記]仕事まえに早朝(7時)から、公園で1時間、
恒例のダンゴムシとの格闘でした。
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