アスリートにとって『しなやかな動き』とは【柔軟性の先にある、可動性が重要】

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アスリートが目指す身体能力のイメージの一つに

『しなやかな動き』というものがあります。

実際に、

競技コーチが「あいつの動きにはしなやかで無駄がないなぁ・・・」とか

アスリート自身が「しなやかな動きを手に入れたいんです!」とか

言います。

でもしなやかとはなんだ?

国語辞典ではこう説明されている。

弾力があってよくしなうさま。「しなやかな足腰」「しなやかな枝」

動きやようすがなめらかで柔らかなさま。「しなやかな身のこなし」「しなやかな革」

姿態などがなよなよして上品なさま。たおやかなさま。

なんとなくわかるけど、

このしなやかな動きを手に入れるべく、

ほとんどの指導者が言うことは

「もっとストレッチをして柔軟性を高めよう」

間違いではないんですけど、

本当のしなやかさを手に入れるには、

柔軟性のその先へいかなければなりません。

今日はそのヒントになるお話をしていこうと思います。

(具体的なトレーニング方法はその人の状況に合わせたものが必要なので、ここでは記載しません。必要であればご連絡を。)

ボディワークセッション

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①柔軟性は筋の伸張性 = 可動域

 

柔軟性は筋肉がどれくらい伸びるか?というものです。

そして、それを計測するためには、

関節可動域といって関節がどこまでの範囲動くか?

という指標で判断することが一般的です。

筋肉は関節をまたいでいますので、筋肉が固ければ関節も動く範囲が狭くなりますから。

(靭帯や関節自体の問題もありますがここは割愛)

で、この柔軟性を高めればしなやかな動きができるのではないか?

と勘違いして、スタティックストレッチばかりやっている人がいるんです。

②柔軟性 = 可動性ではない。

 

柔軟性 と 可動性は違います。

フレキシビリティ(柔軟性) と モビリティ(可動性)

 

簡単にいうと、

筋肉が柔らかくて、関節の可動域が広くても、

その可動域全てをコントロールできなければ、

しなやかな動きは作れない!!

ただ柔らかくても、その範囲を

脳神経系、つまり筋肉に指令を与えている操縦士がそれを扱えなければしなやかな動きは作れないのです。

 

可動域全てを自分自身で動かせるということができると、しなやかな動きに近づきますがそれだけではまだ足りないんですね。

そこにバランス感覚や、筋肉の出力する速さ、出力の大きさのコントロール、思った通りに体を動かせるか?

など、様々なトレーニング、というか運動学習が必要になってきます。

③筋力にも同じことが言える。

ウエイトトレーニングなどのいわゆる筋トレはめちゃくちゃ強いし、体も大きいのに、

いざ競技になると全く動けない。

筋力の割に弱いなど、

その筋力、どこに生かされてるんだ?

という人がいると思うんですが、これも可動性の話と一緒なわけです。

 

要は、いくら筋力が強くても、それをコントロールすることができてなければ意味がないんですよね。

 

まとめ

筋トレが悪い!とかストレッチが意味ない!

と言っているのではありません。

それらのトレーニングの中で、今回のような事を意識したり、誰かに学んだり、取り入れたりすることが大事です。

とりあえず、筋トレをしとけばいい、身体を大きくしとけばいい、身体を柔らかくしとけばいい、それに集中しろ!

ってのは、必要なのかもしれません。

しかし、それは安易で思考停止になってしまいかねませんよね。

それでうまくいかなかった選手は、やっぱセンスだな。

持ってつものが違う。

とか、いろんな発言が飛び出します。

確かにそうかもしれません。

 

でも、指導者や選手自身が今までと同じことしかしていないなら、

それは単なる諦めです。

その先へ進んでみませんか?

 

ほなの。

 

[編集後記]

娘と妻と公園へ。

炎天下の中、砂遊び、水遊び、ほんの数時間で疲れます。

外仕事の方、お疲れ様です。俺もか。

 

[娘日記]

大好物の豆ご飯を食べ続けています。

豆ご飯あげるよ?と言えば、とりあえず言うことを聞くので助かってます◎

 

 

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